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監督:テディ・チャン

出演:ニコラス・ツェー ドニー・イェン エリック・ツァン レオン・ライ レオン・カーフェイ
辛亥革命前夜の香港を舞台に、王朝打倒を掲げる革命家“孫文”を守るため、西太后が仕向ける500人の暗殺団に立ち向かう名もなき義士たちの活躍を描く。監督は「アクシデンタル・スパイ」のテディ・チャン。
 清朝末期の香港。そこに、腐敗した王朝の打倒を掲げて立ち上がった男、孫文が日本からやって来るとの極秘情報がもたらされる。目的は、中国各地の同士たちと武装蜂起へ向けた協議を行うため。孫文を亡き者にしたい西太后はこのチャンスを逃すまいと500人もの暗殺団を送り込む。そこで、孫文を守るための義士団が結成される。集められたのはスパイとして働く警官や車夫、ワケありの物乞いなど市井の民たち。彼らに課された使命は、孫文の影武者と共に囮となり、会談が終わるまでの1時間を500人の暗殺団相手に戦い抜くというものだった。




買い物で歌舞伎町を通ったとき、「孫文の義士団」の看板を見つけた。ドニー・イェン主演とあらば見ないわけに行かない。

他にニコラス・ツェー、エリック・ツァン、サイモン・ヤム、ファン・ビンビン、レオン・ライと超豪華キャスト。

まあ、香港映画見ない人にとってはどの辺が豪華キャストやねんと言われそうだが・・・。

レッド・クリフ2よりヒットしたなんて予告編でやってたから、さぞ壮大なアクション巨編かと期待していたが全然違った。

前半はアクションシーンは殆どなく、それぞれの登場人物のドラマと孫文を守るため団結していく様が描かれています。香港が舞台なのに北京語映画なのに違和感を感じつつ鑑賞。エリック・ツァンをスクリーンで見るのは久しぶりだが、80年代と声が全然違う。昔は吹替えだったから当然だけど、乾いたような声のイメージが強い。

孫文がきてからの1時間が非常に緊張感あふれるアクション映画になっています。

前半部分は少し退屈な史劇なのに、後半はいきなり娯楽アクション映画になってしまうのでちょっとついていけないかも。

とにかく義士団側がやたら強いものが多く、敵にナイフで滅多刺しにされても動いてたりして。

レオン・ライなんて一人で大人数相手に戦うし。絶対勝ち目ないのがはじめから分ってますやん・・……(-。-) ボソッ

しかし、大勢の義士団を犠牲にしてまで香港に上陸して会合をひらく必要があったのだろうか?孫文が香港に来ることをわざわざ新聞で知らせる必要もあったのかどうか。まあ、それを言うと映画にならなくなるか。

革命には常に犠牲がつきものという考えでしょうか。

中国人民のため命をかけて戦う様は今の中国人からは伺いしれない。

義士団のメンバーは順番に死んでいって、悲しすぎです。ニコラス・ツェー演じるアスーなんて結婚式の前日でっせ。孫文の替え玉の人も最後に殺されちゃって。

しかも孫文はもう香港に居なくなってるのに。

ドニーが主演かと思ってたが大して活躍していない。豪華キャストが満遍なくでてるので特に目立って活躍する人がいないのよね。

で、清朝が滅んで中華民国が成立して一応辛亥革命が成功。

でもね、中華民国って今は台湾のことなんですよね。大陸は中華人民共和国になってるから必ずしも成功ではない。

やっぱり中国大陸より台湾のほうが自由だもんね〜。

次のジャッキーの映画も辛亥革命らしいね。

ところで、昨日観たブラック・スワンの字幕は普通の文字だったのに、「孫文の義士団」の字幕は昔ながらの隙間のあいた文字でした。ロードショーの大作はレーザー字幕で単館はアナログ字幕ってことなのかな?字幕に詳しい人が居たら教えていただきたい。昔ながらの独特な字幕は結構味があって好きなのだが、あまり観たことの無い人には単に読めない文字なのかもしれない。




歌舞伎町に唯一残ってる昔ながらの映画館。シネコンが増えたのでこういった映画館はどんどん閉館されています。



少し前までは沢山の映画館が回り囲んでたのよ。コマ劇が閉館して回りの劇場も閉館して。活気の無くなった歌舞伎町です。

このビルと奥のビルも映画館だったんだよね。デスノートを見たのはここだったのよ。

奥の劇場ではフランスの女とかブッシュマン3とか見た記憶が・・・。





200円もする自販機です。映画館なら当たり前の便乗値上げですな。

昨日観た、「ブラック・スワン」が女性客ばっかりだったのにたいし、「孫文の義士団」は男性客ばかり。それも中年ばっかり・・……(-。-) ボソッ

若い子はシネコンでお洒落に楽しむのだろう。

この劇場は何気にスクリーンが小さかった。ミラノ1は日本で一番多きい映画館なのよ。スクリーンも超大型。

昔、シネラマ映画館なんていう迫力満点の映画館もあったが、今じゃ一軒も残っていない。ミラノ会館が閉館されるのも時間の問題かもしれない。



ユエン・ウーピンがまた酔拳撮ったみたいですね。チラシでみるといまいち魅力を感じないので今回はスルーかな。