久しぶりのゴジラ映画。予告編の出来が良かったので期待していた。
結構絶賛してる人が多いが相当に期待はずれ。
この作品を絶賛する人って単にゴジラがでて暴れるだけで満足するんだろうね。
映像は今までのゴジラと比べ物にならない。そりゃ160億もかけてるんだから、当たり前か。

ってことで気に入らなかった点を順番に。
まず原発で働いてたおとっちゃん。奥さんが原発事故でしんじゃって、その後もずっと一人で調査を続ける。
キチガイ扱いされながらも。で、この人が主役だったら良かったのに、相当前半で死んじゃうのよ。
で、この人の息子が主役。
渡辺謙が芹沢博士やるんだけど、これって単なるファンサービス?

昔のゴジラは水爆実験で生まれたけど、この作品ではゴジラを殺すために水爆を使ったと変更されている。
これはまあよい。しかし、これに対してゴジラは人間に対して攻撃をしていない。
ゴジラが艦船に護衛されながら泳ぐのは滑稽である。ゴジラの登場シーンの津波で結構な人数が死んでるのだろうが、恐怖のゴジラといった印象はまったくない。

予告編ではゴジラしか出てこないのに、主役は武藤(ムートー)という新怪獣。
予告編のイメージで勝手に54年や84年のようなゴジラをイメージしていた。武藤がどちらかというと昔のゴジラのような怖さがある。

核の効かない敵に平気で核を使う戦略は理解不能。
そしてなにより人間ドラマの展開がつまらない。子供を助けるシーンとか必要だったのか理解に苦しむ。
主役が全然役に立っていない。
渡辺謙も何の博士なんだか?全然役に立っていない。

映像の迫力はよいがそれ以外が全然面白くない。途中眠くなるほど退屈な展開がつづく。

純粋に映画作品として98年のエメリッヒ版のほうがはるかに面白い。

日本のゴジラがいいかといえば、残念ながらゴジラというスターが出ていなければ価値のない作品のほうが多い。
54年のゴジラ、84年のゴジラ、エメリッヒ版ゴジラ以外の作品はゴジラというスターの力のほうが圧倒的に多い。
今回もスター、ゴジラが出てなければドンでもないクソ映画として評価されたのだろう。


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